世界の北野
ギャング映画を封印し、
撮った映画はギャグ映画。
とでも言ったところでしょうか。
前半は、短編をあれこれ撮っていく監督の葛藤、というか、
脚本さえマトモにセレクションすれば、どんな映画でも撮れそうだなー、
と思わせるほど、技巧的には問題なさげで。
でも、セレクションしてくる脚本が、どーもギャグ路線。
映画好きに贈る…というか、
いろんな映画をパロってるから、元を知ってたほうが楽しめるというか。
後半はそれでも1本のストーリーにまとまってくるんだけど、
前半であれこれやったことが伏線として絡んできたりして。
北野の脳と、ビートのスタンスがミックスされた、
アタマを使うバカ映画、とでも言ったところでしょうか。
単純に笑うもヨシ、複雑に絡むストーリーを追うもヨシ、
っていうのは微妙にニッチな気もしますが(笑)
秒速5センチメートル
lowteen、highteen、そして成人と、
初恋的な純情を綴る3連作。
現代的大人になるにつれ、忘れていくような切なさと言うのかな、
ほのかに甘酸っぱくてかつほろ苦い世界、とでも言うのかな、
大作映画的な「おぉっスゲェ~」というのは無いけれど、
心に響く名作ですね、これは。
主人公は僕だった
実体験をベースに脚色して、自分を主人公にして小説化する…
というのは聞く話ですが(以前、筆者もやったことがあります ^^;)
これは、別の誰かが書いている(進行中の)小説とリンクしてしまう男の話。
しかも…小説のエンディングは、主人公は死んでしまうという筋書きで。
迫り来る死の運命、死に対する葛藤、
そのカギを握っている小説家へのアプローチ…
意に反して何かを失いつつある時の、ヒトの行動。
それが空想の世界だけの出来事なのか、
現実とリンクしている出来事なのかは定かではないけれど、
誰かの運命の鍵を握る立場。
ヒトは果たして、誰かに対して悲劇を突き付けることが出来るのか。
心の深淵を覗き込むようなストーリーですね。
アド街
どこかの街をピックアップして紹介して。
昔あったコーナー、最後にその街のCMを作るのが好きだったんですが(笑)
今日の放送は、文京区は白山と千石。
そう、筆者が半年前までスタッフをしていた、千石空房のある街です。
で、番組を観てみると。
30位、いきなりの登場です(笑)
いやぁ、さすがは地上波と言ったところですね。
ニッチな色の濃い、空房の雰囲気の強い映像は使わないで、
一般ウケしそうなカットを、
都心にありながら、江戸の風情と昭和の名残が息づく、奇跡の街
に合わせて巧く繋いだなぁと。
空房の雰囲気は、半月ほど前のCS番組のほうが出てた気もしますが、
一般ウケは…う~ん。(笑)
同番組から、もう1つ。
なんと2位に登場したのは、
空房関係者でもあり、その近所で万年筆店を営むKaTZさん。
工芸の技巧の素晴らしさ、といったところでしょうか。
しかし2位とは…街の顔ですネ~☆
う雑炊
うなぎ、のう。
卵焼きの「う巻き」とかと同じ文字使いですね。
つまり、うなぎ雑炊。
お茶漬けってのは何度も食べたけど、
雑炊になってるのは初体験。
まぁ、アリかなぁー。
東名高速、浜名湖SAにて。
海賊戦記
最近、前評判ばかりで実際はちょっとイマイチ…な感じの
大作、超大作、続編モノがいろいろあったような気もするんですが、
本作品はなかなか良かったと思います。
まぁ、ここ最近観た何作かの続編モノと同様、
シリーズ前作を観ていない、あいかわらずの筆者ではありますが(汗)
ファンタジー冒険活劇的なバランスも取れてるし、
ヒロイックサーガに偏ることなくエンターテイメント性も確保してるし、
まぁ恋愛系のシーンがPG12以上にLiteなのはDisneyだからでしょうけど。
予備知識無しでも楽しめる作品ですが、
剣と魔法の中世ファンタジー世界のお約束、を理解してると、
より深く楽しめるんじゃないでしょうか。