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Tue, 22 May 2007 22:00:22
個のブランド
昨日の話の続きのようなものですが。
あるカテゴリーに属するのであれば、どれでもいい。
ある特定個体であることが望ましい。
この違いを、どう考えるか。
特定個体に依存しない、
つまり、いつでも代替を手配できる、というのは
何かを計画する側、特に、資本側という視点から見れば
これほど便利なことはないでしょう。
だって、何かトラブルがあっても、
いつでも代替品に差し換えが出来るのですから。
しかし、特定個体に依存しないその環境は、
いわば没個性の究極の姿。
ゴーレムでもスケルトンでもロボットでも、
命令に対して単純に結果が得られるものであれば何でもいい、
という世界なわけです。
対して、
○○については××さんに訊くのがbest、というような状況。
××さんの代替はなかなか居ないでしょうが、
複雑な命題であっても確実に答えが得られるその状況は
ブランドとして確立されうるものなわけです。
何かについて求め、あるいは求められる。
それが依存ではなく、協調と呼べるものであれば、
専門性の追求や役割分担といった観点から見ても
素晴らしい発展や成長が待っているのでは、と筆者は思うのです。
個性とは、一般からはみ出し浮世離れするものではなく、
一般に対しても役立つ、能力の現出した姿なのだと。
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