右とか、左とか
最初に言い出したのは誰なのかしら
(それじゃ「ときメモ」ですね)
…というボケは置いといて。
歴史を紐解くのであればフランス革命期の国民議会が云々、という話になるのだけれど。
衆院選が終わったところなので、日本の衆議院のお話。
右だの左だの真ん中だのと言うけれど、立場が綺麗にグラデーションになるように一列に並べた議席というわけではなくて、議長席から見て右側=議員席から議長を見る向きなら左側が大団体、反対側に向かってだんだん小団体になっていく配置。つまり、現体制を維持する傾向が強いのが右側。
まぁこれが参議院になると真ん中に自民が居て右側が公明で左側が共産で…あれ?中道の公明が右側?ってな話もあるのだけれど。
さてさて。
グラデーションではなく勢力の大小で列んでいるということは、右側から詰めていって半分以上埋めている勢力があれば民意ここにありということになる。支持がバラけていれば右詰めで真ん中までは届かないし、左詰めでの単一勢力が真ん中を越えるのは理論的にあり得ない。
要するに。
バラけていれば、呉越同舟の野党連携でもたまたま意見があった部分で与党よりも強い力を発揮しうる。対して与党勢力が強くなり過ぎて単独可決ラインを超えてしまえば、選挙に従った民主主義といいつつも一党独裁を認めてしまうことになる。パワーバランスというのはなかなか難儀な話である。
ところで。
筆者が思うに、与野党というのを右左で考えるが故に変な軋轢が生じるのであって、本来ならば進行勢力と監視勢力、あるいは推進勢力と舵調整勢力とでも考えるのが良いのではないだろうか。つまり、野党による舵調整が利かないくらいの高出力を与党が持つような事態になるのを回避するのが選挙、ということになる。ただ、何かの拍子に政権交代が起きたときにエンジン出力が低すぎたらガッカリなので、影の内閣を組織するくらいのパワーは欲しいところなのだが。
さて、こうなってくると、多数側に迎合するのが安寧であるとは言えなくなる。選挙は勝馬投票券ではないので、1位を当てても配当が無いどころかヘタしたら一党独裁列車にハネられて大怪我してしまうかもしれないのである。多数派を選ぶことは正解とは限らないし、むしろ自分の意見に近い候補者を選びましょうというのは、つまりそういうことなのである。
と、いうことで。
筆者としては今回は「与党勢力を削ってバランスを取る」という投票選択をしてみたわけですが、ここからの国内情勢はどうなりますやら。
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