その時の筆者の気持ちを述べよ(5点)
義務教育時代、国語のテストでこんな設問がなかっただろうか。
「その時の作者の気持ちを述べよ(5点)」
筆者はよく
「〆切まで後5分しかない、早く書き上げなきゃ」
「これ書き上げたら焼肉でも食べに行きたいなぁ」
などと書いた方がより現実的なのではないか、
などと考えていたのだけれど。
…ってなボケは置いといて。
そうやって「書かれた時のことを想う」の真逆を行くような世の中だと思いませんか?
特にそう思うのが、法案審議とか強行採決とか、
最近ニュースになっているような話だったり。
はじめにその条文を書いた人は何を想ってそれを文章に起こしたのか。
その条文を拾い上げた人はそこにどんな意図を含ませようとしているのか。
反対している人はその内容自体に反対しているのか、
それとも曲解可能な表現に対して慎重になれと言っているのか、
はたまた賛成派に対して対立するべき立場のために抗っているのか。
賛成するにしても、それは素晴らしい大いに結構と思っているのか、
委任した相手のやっていることだからそれで良いのだという考えなのか、
あるいは流れに身を任せた先で現場の判断で動くだけと腹を括っているのか。
もういっそのこと、法律条文の脇に
「この条文をはじめに考え出した人の意図を想像して書きなさい(5点)」
「この条文を読んだ人がはじめに考え出した人の意図と異なる運用をしようとした時
どんな解釈をすると考えられるか書きなさい(5点)」
とか書き加えたいなと、筆者は思うのです。
法案提出の際には出席議員全員にその場でこれを答案用紙に書かせて集めるとか、
その回答の揺らぎを集計した上で法案審議に入るとか、
そのくらいのことをしてもいいんじゃないですかね。
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