なんとなくyanma。

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Sat, 01 Mar 2014 11:12:44

アルゴリズム

世間では、ビットコイン取引所の大手が破綻したニュースが
話題となっていますね。

それでもまだ他の取引所は動いているようですし、
取引可能な通貨単位としては生きていると見る向きもあるかもしれません。

しかしまた一方で「盗まれていた」に関する不信感というのも
拡がりつつあるような気がします。
円天の詐欺事件を引き合いに出して「私設通貨は信用ならん」
などという話も出てきたりとか。

まぁ仕組みとして全然別物ではあるのですが、
そこに潜む「よくわからないもやもやしたもの」の話を綴ろうかなと思います。


さてさて。

ビットコインの話をすると必ず出てくるのが「アルゴリズム」と呼ばれるもの。
これがあるから取引の整合性は保障されている、と。

蓋を開けてみましょう。

取引履歴の改竄防止のためのキーナンバーを探し当てた者に、
未割り当て分から新規割り当て。
全ての取引履歴は開示されていて、誰でも見ることが出来る。

…なるほどね。
デジタル世界のマジシャンが介入できそうな隙間がありそうです。

衆人環視の目の前で誰かから何かを盗む?
いやいや、衆人環視ってのは意外とフシアナなもの。
一点集中でモノポリーしはじめたら誰でも気付くのでしょうが、
誰だか知らない一般個人同士の取引が正しいかどうかなんて
わざわざ検証しようなんてこともしないし、
改竄防止のキーナンバーが振られて(発掘されて)「履歴として」確定してしまえば
それは「あぁそういう点数移動が発生したんですね」ということが証明される。

セキュリティサービスとして目を光らせている組織が出てくれば別ですし、
実際例えばクレジットカードだって不正な請求は利用者にフォワードする前に
ちゃんと発見してリジェクトすることで成立してるわけで、
パスワード乗っ取られて不正利用されても被害者に全額請求とか言っていたら
怖くて使えないわけです。
まぁこれがパスワード破りじゃなくて利用者の管理のずざんさによる漏洩だったら
過失責任というのもあるわけですが。

ところで、
もう一つの「発行の仕組み」のほう。
確かに、キーナンバーを探し当てるということは、
鉱脈や油田を掘り当てるような「発掘」に近いイメージはあるでしょう。

しかし、この「発掘されたもの」の利用用途はどの程度の「普遍的価値」なのでしょう?

「履歴の改竄が防止されました」というのは、
確かにこの仕組み自体の維持に必要な「価値」です。
でもそれは、油田の石油のように普遍的なエネルギー源でもないし、
金本位制や銀本位制だったころの通貨のような「兌換性」もない。
ましてや米本位制のような食料直結の価値でもない。

現代のように管理通貨制度の時代であればまぁ価値を保証する仕組みがあれば
それで済むわけですが…はてさて。
為替市場の1つが止まってしまった「通貨と呼ばれていたもの」が
そのまま価値指標として流通し続けるか、磁気のシミに過ぎなくなってしまうのか。

円天事件の場合には原資部分の不正な資金集めの上だったので
そこを詐欺として突いた形での終焉したが、
価値がどの程度担保されているのかよくわからないもの、という切り口で見たのなら
どっちも同じようにバブル的というか、サブプライム的というか。

早めに乗っかって売り抜けた第三者が儲かった、
ってところでしょうかね。

Posted by yanma  Category:時事ねた  comments:0

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