あずかり知らぬ理由
先日、
とある連鎖的やりとりを分析しよう、という話を見かけたのですが。
AさんはBさんに、C集団にDというメッセージを伝達するよう依頼した。
Bさんは、C集団に、DではなくEというメッセージを伝達した。
さてBさんがEを伝達することにしたのはどんな理由からでしょう?
というような話が根底にありまして。
あ、国語のテスト的なこの文だけの文章題ではなくて、
リアル的にそういう状況があった時のように外から情報を補完して良いですよ、
という話だと捉えてください。
まぁ普通に考えたら、Bさんの身辺状況を洗ったりC集団の状況を洗ったり、
あるいはBさんがAさんに反抗心があったんじゃないかとか問い詰めてみたりするわけですが。
ここでなぜか、
ところでAさんはなぜDというメッセージをC集団に伝えようと思ったのでしょう?
という点について掘り下げる人が登場したりするんですね。
そこは前提なので、理由なんか知ったこっちゃ無いとでも言いますか、
それをやっているとBさんの行動を検討する話からどんどん逸れていくわけです。
たとえそれがAさんの気まぐれだって、成り立たないわけではないのですから。
もっとも、その前提自体が捏造だった、という可能性もありえるのが
リアルの怖いところでもあるのですが、
それはそれで、ではなぜBさんは背景にAさんからDの伝達を依頼されたとでっち上げたのか、
という分析をすれば、Bさんの行動を分析する目的からは離れないわけですね。
いろいろ明確にしようとした結果ヘタなところに手を出すと
却って本質から離れる、という話でした。
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