割り込みにおける影響の構図
なにかにつけて、「列」というものが作られます。
まぁ、「順番は守りましょう」ってことなのですが、
中にはこの順番を乱すヒトも居るわけで。
トイレ待ちだって、渋滞時の合流だって、
みんなみんな「列んで待っている」のです。
さて…例えば、列が処理されていく速度が毎分ひとり、30人が列んでいるとしましょう。
先頭のヒトは1分待ち、最後尾のヒトは30分待ちですね。
ここで、後からフラフラと来たヒトが不正をして、先頭に割り込もうとしたとします。
この時の影響は?
列んでいる30人全員が待ち時間1分追加の損、
割り込んだヒトはその1分x30人の合計30分を不正に得したことになります。
先頭にいたヒトが「不正は許しません」と断固反対すれば、この「時間の搾取」は未遂になりますが、
自分への影響の1分だけを考えて「まぁまぁちょっとのことだから」と譲ってしまった場合、
後ろにいる29人の意志を確認せずに彼らからも搾取をしてしまうことになります。
この責任を「つい譲ってしまった側」に求められるか…
やはり「割り込んだ側こそが悪い」と言いたくなるところでしょうが、
「意図せずとはいえ多人数に影響を与えてしまった」というのは過失ともとれます。
もちろん、割り込んだ側は故意と断定されることになるでしょうが。
列が長くなれば長くなるほど、前方で起こってることに対して干渉できなくなります。
2-3人の列であれば、後ろからでも「おいちょっとあんた!」って言えなくもないですが、
10kmの渋滞の車列の後ろからは…どうやっても文句は届きません。
自分と前方ばかりを気にするのではなく、
後ろも気にしてこその円滑さだなぁ、と筆者は思うのでした。
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