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Tue, 30 Jan 2007 10:12:29
afterdark
だいぶ前に、名前だけ耳にしていた小説。
半月ほど前に買ってきていて、ようやく読んだ。
読み始めて、
デフォルメされたリアルにちょっと嘔吐感を覚える…
小説に対してではなくて、現実に対する嫌悪感。
全てが勝手別々に動いていて、関心を持たれたくないと思う人たちの世界。
あるいは関心を持っても、手を差し延べることの出来ない世界。
そして、ときに垣間見える、闇の深淵。
これが現実なのだろうか…
あるいは、これは警鐘なのだろうか…
後者であって欲しいと思うと共に、
世界が既に前者になっているのではという焦燥感が、
頭の中を駆けめぐった。
『善』に居合わせるか『悪』に居合わせるか
ある程度までは自分でコントロールできるけれど
限界はありますよね。
せめて努力として、物を大切にしたり、
家族や友人は大切にしたいものです。
大切にしたい、っていう心が世界に拡がれば、
そういうバラバラ感も無くなっていくのかなぁ…
まぁ、手の届くところからですね。