古巣のリストラ話
今朝のニュースを見ていたら、
筆者が昨年まで勤めていた会社が映っていた。
リストラに関するニュースだった。
一方では、人員不足が叫ばれる中、
もう一方では、リストラで人員削減をしている。
何ともバランスが悪い…と思いきや、
両者の言い分を聞いていると、何となく見えてくるものがある。
・効率の良い人材が居ない
・効率の悪い人材を抱えている
どうやら、矛盾しないどころか、接点も微妙である。
利益追求型、効率重視が過剰になってきていることで、
使える人材を育てるとか、曲がりなりにも頑張って何かを提供するとか、
そういうことを考えられる世の中ではなくなってきている、ってことか。
現代資本主義における会社という組織体が、
社員の力を集めて何かを創造して提供する、という加工業から
社員個々の能力を個別提供する、という商業へと遷っている感じがする。
ちなみに、市場原理が正しく機能していれば、
注目される高効率なものは高騰して、利益効率は下がるし、
参入者が増えることで競争も激化することになる。
注目されなかったものでは逆の現象が起きるので、バランスは保たれる…
これが機能していないというのは、
高効率な人材を賃金据え置きで使い倒して、
低効率な人材は切り捨てていく、という社会構造にあるし、
それはまさに現代資本主義の会社運営にある、という
自分で自分の首を絞めてる的な不況だな、などと思うのでありました。
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