細部に垣間見えるココロ
こんな夢を見た。
まぁ、夢の中という前提条件不明のご都合主義的ストーリー展開だなと思う点もいくつかあるわけだけど。
ある映画の試写。
というか、はじめに
「概ね好評なのに、日本のスタッフにはウケがイマイチなのはなぜか?」
というお題を渡されて、チェックのために呼ばれたのだ。
外国人監督作品で、作品舞台は日本。
それどころか、一瞬見ただけでも撮影地の詳細がわかるくらいの超地元。
ストーリー上の主問題が解決して、現地報告に向かう一個小隊のヘリ群。
ここで、ハタと何かに気がついて。
さてどうしたものか…と考えつつ近くのカフェラウンジに寄ると、
そこで監督本人とばったり出会うんだよね。
で、監督と英語で会話することになる。
「どうでした?」
「印象良くないって、あれ、ラスト近くのヘリのシーンではないですか?」
「なぜ、そう思うのですか?」
「あれ、次のシーンの場所から川をはさんだ反対側に着陸していませんか?」
「よく…わかりましたね」
「撮影許可の都合だと思って、フィクションとして現実の位置関係に目をつぶれば、良いストーリー展開だと思います」
「それはどういう…」
「直前のヘリ群が飛行している背景にしても、着陸シーンにしても、
問題が解決したという割には、そのエリアにはイマイチ近寄ろうとしてないですよね。
警戒を解いて普通に向かうことのできる現地、という印象が見えてこない」
「なるほど、そこでしたか…」
「おそらく…スタッフはあなたに対するミーハー心もあって、心持ちの悪さを押し殺しているのではないでしょうか?」
「貴重な意見をありがとう、ではまたいずれ」
…いや、実際にはもっとこう「あー、うー、」とか言いながらつたない感じで話していたんだけど、
そのままブログ上に書いたところで読みづらいだけなので、綺麗に書き起こしておくことにする。
さて後日、大ヒット御礼パーティーに呼ばれてしまう。
招待状には、こう書かれていた。
「日本の『おもてなし』、様々な角度から知ることができ、良き経験となった作品づくりでした」
夢の中のストーリーではこの後パーティーに参加して美味いものにキッチリありつき、
監督本人から語られる解説をいろいろ聞いて腑に落ちるところまであったのですが、
寝ている間の思考回路が結末を求めるまでという観点ならまだしも
まぁストーリーとして見たら野暮な蛇足ですから割愛して、
起床時間になってしまい美味いものを食べ損ねたオチとでもしておきましょうか。
…ちゃんと解決までストーリー展開された夢って、意外とちゃんと覚えてるもんだな。
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