ブラックブック
今日の2本目は…ブラックブックです。
ナチに追われるユダヤ人とレジスタンスと。
長期的な戦争で、腐敗しきった世界。
スパイ合戦とでも言うような世界。
何を信じ、何を引き替えにし、生き延びていくか。
如何にして、的確に敵を敵と見抜くか。
敵のことを味方だと思っても、味方のことを敵だと思っても、
わが身の破滅に近づくだけ。
その取り返しのつかなさ加減に、
戦争の極限状態さが凄くあらわれてますね。
しかし、現代の現実が極限状態ではないからと言って甘えて良いわけではなく、
やっぱり気を引き締めて日々いろいろと選択していかなければいけないなと
そんなことを思った筆者でした。
アルゼンチンババア
よしもとばなな原作、だそうな。
そんなことは知らずに、
タイトルのインパクトに惹かれて観に行ったんですが(マテ
なんて言ったら良いんでしょうね、
人間の社会的生活の枠というのはある種強烈に人間を縛っていて、
そのタガが外れると、イキイキのびのびと生活できるというか。
でも、人間らしい行動規範の枠の中で疲弊しているのと、
イキイキのびのびと生活しているけど変人と称されるのと、
どっちを人間らしいと言うのでしょう。
これを、単に価値観の相違と言い切ってしまうと
世界は恐らく崩壊してしまうでしょうし、
かと言って、どっちか片方に規定してしまうことも出来ない気がします。
う~む。深い。
プロジェクトBB
今日も2本目いってみよ~。
プロジェクトBB、ジャッキーチェンです。
いやぁ、よく動きますね。(笑)
銃を撃ち合ってるだけのアクションより、こっちの方が映像として断然楽しめます。
…ってのはおいといて。
泥棒チームが盗んだのは…赤ん坊、
って誘拐じゃないですか(汗)
まぁ、周辺状況はともかく、
その赤ん坊を保護しつつ複数勢力から逃げるというか、
単に翻弄されてるだけというか。
何かから逃げたりしなくても、
このくらいパワフルに子育て楽しんだらいいのかなと…
んなこと言ってる筆者は独身ですが。ハィ。(汗)
all the KING’s men
はぃ、毎度の映画館通いのお時間です(笑)
今日の1本目は、オール・ザ・キングスメンです。
簡単に書いてしまうと、
ぽっと出の新人知事の活躍から暗殺まで、
なわけですが。
善は悪の中からも生まれ、悪は善の中にもあり、
まぁモノゴトそう単純に善悪分かれないよ、
っていうだけではないよなぁ、この話は。
やっぱり、どこかで権力の使い方道を踏み外してる。
それは、持ち慣れていないものを持ったコトによる暴走なのか、
それとも、世の中の権力とか財宝とか、
いわゆる欲やエゴに分類されるようなものの魔の側面なのか…
ブラッド・ダイヤモンド
今日も続けてもう1本。
ブラッド・ダイヤモンドです。
黄金とか宝石とかに纏わる冒険譚は多々あれど、
そのほとんどは、オカルト的な呪いの話だろう。
所有者は非業の死を遂げ…みたいな。
しかし、この話は、
その価値ある物体そのものをめぐっての、
エゴとエゴの闘争から始まる。
盗品密輸品であっても、買うヤツが居る。
それが裏の資金源となって流れようとも、商売は止まらない。
完全に、当事者それぞれのエゴによって成り立つ世界。
幾多の血の上に、輝きを放つダイヤモンド。
誰かの欲を満たすために取引される、小さな石。
それはもはや、高貴な輝きなどではなく、卑しさの象徴だろう。
そんな卑しきエゴの先に見えたものは…
いや、それもまた人権団体という名のエゴで、
エゴとエゴの連鎖からまだ抜け出せていないのかもしれない。
あかね空
豆腐屋の物語。
って、頭文字Dじゃないです(コラ
あかね空。
人を妬んだり騙したり疑ったりせず、まっすぐに生き抜く。
知識と経験と伝統を頑なに守って、まっすぐに進み続ける。
確かに、大変なことに巻き込まれることもあるだろうが、
その澄んだ生き方は、人の心を動かし、悪を駆逐する。
もちろん、良い腕と良い教えがあってこそ、頑なに守る意味がある。
誰かを騙し傷つけ悲しませるような教えでは、かえって逆効果というものだろう。
あるいは、腕がついてこないで単に突っ走っているだけでも、やはり無意味だろう。
試行錯誤の段階で何かに固執して止まってしまうのではなく、
まず信念を持って進む段階に至り、そこからまっすぐ進んでこそ、
荒波にも負けずに進み、良いものを伝え広められるんだなと
そんなことを思いました。
The POLICE inside out
警察…ではなくて。
The Police。伝説のバンドですね。
ボビーとかクィーンとか、
現代史実モノ映画の一端…でいいのかな?
The POLICE inside outを観てきました。
魚眼っぽい短焦点レンズ系の映像とか、
長玉をブンブン振ってるような映像とかを
ターンテーブルでスクラッチしてるような映像群は酔うかと思いました(汗)
筆者は…リアルタイムの時期は幼稚園児なので
「ポリスの」舞台裏、と言われても特別な感慨があるわけじゃないんですが。
ある一つの成功と終焉の舞台裏。
喜びもあり、苦悩もあり。
怠惰も多忙もあれば、興奮も狂乱もあり。
どんなコンテンツでも、というか日常でさえも、
多かれ少なかれ同じような波を経験するんだろうなという感じも受けつつ、
ここまでの大波に成長したことの凄さに圧倒されました。
STEP UP
今日はSTEP UPを観てきました。
努力と信じる気持ち。
何かの拍子にその歯車が狂うと、たちどころに何もかもが崩れて行く。
再び信じようと思い努力をすると、狂った歯車もまた元通りに、
いやそれ以上に綺麗に回って行く。
大事なのは、信じた者と一緒に何かを作り上げ成功させていこうと思う心。
何かを排斥しようと、あるいは困らせようと言うエゴでは、
あるいは、誰かを利用して自分だけが成功すればいいというような邪心では、
どこかの歯車が狂い、崩れていくのだ。
気付いたのなら、手遅れなんてことはない。
作中でも、手遅れよ、なんて言葉にはしてみたものの、
やっぱりその先を見てみようか、と思い直してか、前に進んで行く。
一歩、また一歩。
ヒトは進むように出来ている。
ハッピーフィート
はぃ、今日も3本目です(笑)
ハッピーフィート。
歌唱とタップダンス、
まるでソナタ形式の第1第2主題のように展開される前半。
第1第2主題の協調展開という改革派と、
あくまで第1主題にこだわり続ける保守派による対立。
保守派により、第2主題を持ち込んだ側が追放されてしまい、
協調展開も封じられて、何事もなかったかのような世界に戻る。
そして、保守派のこだわりを覆す、のっぴきならない外力。
やはり、見て見ぬふりをして封じるのではなく、
改革を受け容れて成長していくことが必要なのだ、と。
ナイトミュージアム
続けて、
ナイトミュージアムを。
歴史上の性格を残した人たちが一堂に会したらどうなるか、
みたいな喜劇的要素と、
彼らの行動を知り、次の一手を考える知略、
といった学習への動機付けの要素と、
うまくマッチしていて面白いですね、これは。
規則ばかり厳しくしてもダメ、でも野放しもダメ。
取捨選択を迫ったりせず、共存共栄を模索していく。
相手の先手を打つとか、上から見るとか、いろいろ言われがちだけど、
そうではなく、常に1枠広い捉え方でモノを見ることが肝要だなと
そんなことを思いました。