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Tue, 24 Apr 2007 19:04:50
ツォツィ
ツォツィ。
南アフリカのスラムに生きる者の物語。
略取と恐怖の環、とでも言うのだろうか、
少なくとも、愛と平和の環では無い世界。
ひょんなことから手にした赤ん坊を前にし、
命の愛おしさに触れつつも、
略取の環の行動しかできない不器用さ。
やがて、愛の環の行動をとったツォツィは…
よく、性善説、性悪説を論じたりするけれど、
筆者としては、
「天国に生きる者の性善、地獄に生きる者の性悪」
なのではないかと思います。
直接的な見返りは求めないとはいえ、
コミュニティ全体として支え合う関係。
ある種の予定調和なのかもしれないけれど、
それは、愛と平和、善行の環。
周囲を誰も信頼することは出来ず、
自分の身は自分で守らなければいけない環境。
やらなきゃやられる世界で搾取されずに生き抜くには、
狡猾になるか、強大になるしかない。
とまぁ、こんなコトを考えた筆者でした。
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