モノゴトの本質
何かについて、極めようとする。
どんどん、複雑さを増していき、それでもクリアしていく。
やがてそれは、一般人レベルからは遠く離れたextremeに到達する。
そして同時に、更なる複雑性のうえに快楽を求める自分、を見いだす。
ふと、本質を見つめる瞬間がある。
複雑性ではなく、単純なところをキッチリとこなすこと、
その延長上に見えてくる、真髄。
シンプルなそれの上にこそ、本質があるのではないか、
そんなことを、思う。
十を知った上での一、とでも言うのだろうか。
例えば、カクテル。
何かを混ぜ合わせると新しい味になること、を覚えると、
あれもこれも、それも混ぜてみよう、ということになる。
混ぜれば混ぜるほど、いろいろな味を作り出すことが出来るが、
ふと、シンプルなレシピの上に成り立つ美、とでもいうものに
何かを感じる時が、ある。
例えば、音楽。
シンプルな運行にだんだん慣れてくると、
細かい動きや、大胆な跳躍を組み入れたくなる。
高度な演奏技巧に、凝ってみたくなることもまた、ある。
あまり沢山組み入れると、ノイズに近いような構成にまで行ってしまう。
確かに、躍動や興奮の表現というのもあるが、
安らぎの表現もまた、外すことの出来ない要素では、と思う瞬間がある。
単純な部分を、高度な技巧に耐えうるレベルで、キッチリ演出する。
なんとなく、そんな感じのことに
考えを巡らせたのでした。
おひさぁ。ご無沙汰してました。
色んな物事も階段を1つずつ登るような、積み重ねなんだろうね。
最近、中途採用の新人を教えていていて、つくづく実感しました。
教える側にまわった時に、あらためて感じることって多いですよね。
なんとなくわかったつもりだったことが、新しい角度から見えたり。