拡大路線って良いこと?
成長=数量が増大すること、
みたいな話って、世の中には沢山ありませんか?
でも、それ以外の方向性ってのも色々あるよね。
今日のblogは、そんなお話。
もちろん、1つの方向性として、
数が増えることってのはあるでしょう。
数が増えたらどうなるか。
単価が下がって単利益が減っても、合計で十分な利益が出るようになったりとか。
そっち方向へと力を注ぎ続けると、
大量生産薄利多売、やがては寡占独占へと向かっていくことになるでしょう。
でもね、その過程で、
つい「安価にするにはどうするか」というバイアスの方が強くなっちゃうことがあって。
そうすると往々にして、
多数派に属するエッセンスを残して、少数派に属するエッセンスを切っていくという
取捨選択が起きるわけですね。
結果として、購買者数が2/3に減っても残った人たちが2倍欲しがるようになれば
流通量としては増えるわけで。
でもこれって単純に成長したかって言うと、ちょっとハテナ。
あるいは、つい「購買層を拡げるにはどうするか」っていうバイアスが強くなっちゃったり。
そうすると今度は、今までの購買層ではないところに訴求していくことになるわけで、
「簡単便利」とか言いながら、その分野のことをよく知らない人たちを巻き込んでいくことに…
ということはつまり、無知な人たちがその分野に大量流入するわけです。
技術職が周辺への影響を慎重に考えながら活動していた分野に大量流入する一般人。
門戸を拡げて志す人が増える、というのなら良いのでしょうが、
まぁ大抵の場合はマナー違反が増えて社会問題化してしまう、と。
流通量は増えたにしても、社会に悪影響を出してしまっては、成長としてはちょっとハテナ。
でもどっちも、
現代経済的に売り手側から見れば、成長なんですよね。
足元にゴミを落としながらタワーの上を目指しているような、そんな感じ。
物質的に有害なモノを垂れ流すだけが公害ではないですよ、というお話でした。
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