メロスは激怒した?
一般的には、
戻ったら処刑されることを承知の上で、罪もない友が代わりに処刑されることを避けようと
友情のために走ったことで、王に友情を説いた物語として語られていたりするけれど。
友セリヌンティウスを身代わりに差し出し村まで往復する話よりも前。
というか、書き出しからして「メロスは激怒した」のではなかったのか?
そう、まずは現体制に激怒したからこそ、話は始まったのである。
王に短剣を突き付けようとしたからこそ、捕らえられたのである。
友情を証明するために、
適当な騒動を起こして捕まった上でセリヌンティウスを保釈のカタに差し出して
妹の結婚式まで往復するという茶番を演じようと企てた、わけではないのである。
本来咎めるトコロなど無い人々に何か理由を付けては責任を取らせる、
そういう体制に激怒して情動に走ったメロス。
現代にメロスが居たら、毎日激おこに違いないんじゃないかと思えたりもする。
サービスを利用したい気持ちが先行して、
規約の細かいところを読んでなかったり、読んでいても渋々ながらの承諾だったり、
時には、権利全部差し出さなきゃサービス使わせないは酷いんじゃないの?って話になったり。
イニシャル1年縛りはまだしも、その後も一定期間毎の特定月以外の解約は違約ですとか、
だってそうやって規定されてる条項に承諾サインしたでしょ的な話があったり。
怒れ、メロス。
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