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Sat, 26 Oct 2013 09:59:29
余裕といふもの
余裕、ありますか?
世の中を見渡すと、かなり「余裕なんて無い」方向に傾いていると感じます。
筆者も多少余裕はあるつもりでいましたが、
それも段々と削れてきていよいよ厳しいと言わざるを得ない感じです。
余裕のなさ過ぎる現代…
でもね、遡ってみれば、人間の営みにはそれなりに余裕があったと思うのです。
獲物を狩るにしても作物を育てるにしても四六時中ではないし、
高度成長に残業の嵐だったと言ったところで対価賃金の貯蓄は増えたわけで。
そして、その余裕の中で生まれたものを、交換し合う。
そこに、豊かさや成長があったのではないかと、筆者は思うのです。
そう、決して無駄ではない、余裕という範囲内の交流。
本筋と直接関係なんて無くたって、
間接的に何か役に立ったり、新しいひらめきに繋がったりしたことでしょう。
現代はどうでしょう…
本当の無駄を削っていくどころか、
余裕さえも削ってしまっているのではないでしょうか?
余裕を交換交流するのではなく、根こそぎ奪い合っての独占争い。
仕事をして対価を得るにしたって、余裕のないギリギリ。
余裕を作るためにと原価を下げたりすれば、それこそ粉飾問題になったりする。
そして、余裕から生まれてくる新しいものも、無い。
これでは、迫り来る「詰み」の時は不可避と言わざるを得ないかも知れませんね。
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