ノンアルコールカクテルに想う
最近、増えてきましたね。
ノンアルコールドリンク、Alc.0.00%とか。
ビールだったり、ワインだったり、カクテルだったり。
ビールは発泡酒になり第3のビールになり、
ある種何というか「ホップの苦みを加えた、麦汁系炭酸飲料」のような
偏った進化を遂げているような気もする、今日この頃。
ワインだってアルコール入り葡萄ジュースじゃないんだし、
カクテルだってミックスジュースでは無いんだよ、などと思うわけで。
水が不衛生な地域での水替わりという話はともかくとして、
本質は、麦や葡萄から、発酵過程を通じて出来た飲料として素材の味を愉しむとか、
でも実態は、そんなことより酔っ払う飲料を求めている感じに行ってた感じというか。
逆にカクテルは、粗悪な酒やあんまり味のないアルコールに対して
いろんな材料を使って味や彩りを飾って愉しむのが本質というか。
何というか、それらから全部「酔っ払う」を引き算して、
とにかくその対象飲料を飲んでいる雰囲気だけを抽出してきたような感じが
どっか何か違うなぁ、と思うのです。
もちろん、ミックスジュースの域を超えた、
カクテルという称号に負けないノンアルコールドリンクもありますし、
アルコール発酵をとにかく抑えた製法でビールやワインを作るようなモノもありますし。
でも、世に量産化されて出てくるモノって、
不自然な引き算の結果、一部の要素だけが残った「それっぽいモノ」。
これじゃあ、酔っ払うという難儀な壁があっても、ホンモノが欲しいなぁ…
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